プラステンアップはアルギニンや亜鉛を摂取することができる?

中高生向けの身長サプリメントでも話題のプラステンアップ。
栄養豊富で栄養バランスにも優れていることが人気の商品ですが、子供の成長に必要なアルギニンや亜鉛を摂取することができるのでしょうか。
原材料や公式サイト、栄養成分表などから、
プラステンアップを子供に飲ませることでアルギニンや亜鉛を摂取することができるのかを徹底検証しますので、購入前にチェックしてくださいね。
目次
アルギニンや亜鉛は成長期の子供の成長に役立つ栄養素
プラステンアップにアルギニンや亜鉛が配合されているのかを紹介する前に、まずはアルギニンや亜鉛が成長期の子供にどのような作用をもたらすのかを紹介します。
アルギニンとはアミノ酸の一種で、成長期の子供が摂取することで・・・
- 成長ホルモンの分泌促進
- 筋肉量の増加
- 体重や体脂肪の減少
- 血管拡張作用
などの作用があることが確認されており、
特に成長期の子供の身長が急激に伸びるきっかけになる成長ホルモンの分泌量を増やすことができることで、身長の伸びを最大化する作用が期待できます。
成長期の子供にとっては、
成長ホルモンの分泌量が身長の伸びに大きな影響を与えますので、促進作用があるアルギニンはしっかり摂取したいところ。
亜鉛は人間の体に必要な16種類の必須ミネラルのひとつで、体内で生成することができないので、必ず食事等で摂取する必要があります。
成長期の子供が亜鉛を摂取することで期待できる作用は、
- 新陳代謝がアップして細胞分裂が活性化する
- カルシウムの吸収率をアップさせる
- 記憶力の向上やイライラの解消
- 生理不順の緩和やホルモンバランスの調整
- 免疫力や抵抗力を高める
これらの作用があることがわかっており、
特に成長期の子供にとっては、骨の原料に使われるカルシウムの吸収率を高め、細胞分裂を活性化することで、骨の形成に役立つ部分が重要なポイント。
また免疫力や抵抗力が高まることで、
健康状態を維持して、体調不良による身体的ストレスを予防・解消して成長ホルモンの分泌量を抑制する機会を生じさせない部分も亜鉛を摂取する大切な要素でしょう。
このように成長期の子供にとって、アルギニンも亜鉛も健康で健やかに成長するために非常に大切な栄養素なので、できるだけ普段の食事で摂取することが大切です。
普段の食事で摂取しきれない部分の
アルギニンや亜鉛をプラステンアップを飲ませることで、子供に補給することができるのか考えてみたいと思います。
プラステンアップの原材料からわかるアルギニンと亜鉛の配合量は?
プラステンアップの原材料は公式サイトでも公開されていますので、そこを見ればわかりますが、ここで簡単に紹介すると・・
砂糖、ミルクカルシウム(乳成分を含む)、レモン果汁粉末(レモン濃縮果汁、デキストリン、澱粉)、粉末還元水飴、コラーゲンペプチド(ゼラチンを含む)、ギャバ、スピルリナ原末、クワンソウ粉末、
乳酸菌粉末、ビフィズス菌粉末、オルニチン、シトルリン、α-GPC加工品(大豆を含む)/酸味料、炭酸Ca、ビタミンC、甘味料(ステビア、甘草)、ビタミンE、ナイアシン、香料、パントテン酸Ca、
ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンA、酸化Mg、メチオニン、トレオニン、グルタミン、シスチン、チロシン、アルギニン、グリセリン、アラニン、アスパラギン酸Na、ヒスチジン、プロリン、セリン、ロイシン、イソロイシン、バリン、葉酸、ビタミンD、ビタミンB12。
プラステンアップの原材料は全部で44種類。
かなり多くの種類の原材料が配合されており、アルギニンはあるので、プラステンアップを飲むことで、アルギニンは摂取できることがわかります。
残念なことに亜鉛はありませんので、プラステンアップでは亜鉛を摂取することはできないことも確認できますが、ここで重要なことを紹介すると・・・
サプリメントや健康食品の原材料の項目は、含有量の多い順に記載するという法律がありますので、そこからわかるアルギニンの含有量は微量であるということ。
アルギニンは前から数えるよりも、後ろから数えた方がすぐに確認できる場所にあるので、配合量は少ないでしょう。
プラステンアップのアルギニンは特殊製法だから吸収率が高い?
プラステンアップの公式サイトを読んでいると、プラステンアップに含有されているアルギニンなどのアミノ酸は、吸収率を考えた特殊製法だと紹介されています。
L型のアミノ酸(アルギニン)を摂取すると、
体内への吸収率が高く、成長期の子供の成長に役立つという解説ですが、これは少し誤解のある表現。
確かにアミノ酸にはL型とD型があり、
体内に存在するアミノ酸はほぼL型なので、D型ではなくL型のアミノ酸を摂取することが効果的に活用する理由です。
そのことはプラステンアップ以外のサプリメントメーカーも理解していることで、サプリメントにD型のアミノ酸を含有している商品はほぼありません。
プラステンアップだけの特殊製法ということではなく、サプリメント業界では常識的な話ですので、その点をしっかり理解しておくことは大切です。
アルギニンはサプリメントで摂取しても身長は伸びない
アルギニンは成長期の子供に重要な栄養素ですが、サプリメントで摂取しても成長ホルモンの分泌促進作用や、身長を伸ばす効果を実感できないことはわかっています。
ドクターセノビルのようにアルギニンを5,000mgも摂取できるから、子供の成長を促進するという宣伝文句で販売している商品もありますが、実際の効果はないと考えるべき。
なぜそんなことを言うかといえば、
日本小児内分泌学会という子供の低身長治療を行っている医師団体が2013年にこういった見解を示しているからです。
現在サプリメントで販売されているアルギニンは、多くの場合200mg~2gという含有量。成長ホルモン分泌刺激試験では、体重1kgあたり0.5gの医療用のアルギニン製剤を30分間で直接血管内に点滴で投与します。30kgの体重の子供であれば15gを投与して、血中のアルギニン濃度を非常に高めます。内服薬のサプリメントの服用では、血中アルギニン濃度が十分に上昇せず、成長ホルモンの分泌が促進するとは考えられません。
参照:日本小児内分泌学会
医療用のアルギニン製剤と、サプリメントのアルギニンでは濃度も純度も全く異なりますし、もしそれで効果があるのなら医師も治療に使っていますよね?
しかも上記はあくまでも成長ホルモン分泌刺激試験の話で、実際の医療現場で行う治療では、成長ホルモン製剤を注射することで外部から補います。
医療現場ではアルギニンで治療するのではなく、あくまでも検査時のみしか使用しませんので、それが身長を伸ばすというのは、販売メーカーの拡大解釈と考えるべきでしょう。
こういった情報も徐々に知られるようになり、
アルギニンも亜鉛もサプリメントよりも食品や食材で摂取することが基本ですし、単体の栄養素で身長が伸びると誤解しないことも重要です。
プラステンアップでアルギニンや亜鉛を摂取できるの記事まとめ
この記事では、
アルギニンや亜鉛が成長期の子供の成長にどのように役立つのか、プラステンアップで実際に摂取することができるのかを紹介してきました。
- アルギニンや亜鉛は成長期の子供の成長に役立つ栄養素
- プラステンアップの原材料からわかるアルギニンと亜鉛の配合量は
- プラステンアップのアルギニンは特殊製法だから吸収率が高いか
- アルギニンはサプリメントで摂取しても身長は伸びない
日本小児内分泌学会の発表を踏まえると、
アルギニンや成長ホルモン分泌促進作用のある成分をサプリメントで摂取することは意味がないことだということもわかったと思います。
サプリメントや健康食品はあくまでも不足する栄養補給に役立てるもので、医学的な効果や効能を期待しすぎるのは間違いでしょう。
サプリメントを万能薬や薬のように考えている人もいますが、できることは栄養補給だけですので、そのことをしっかり理解して活用するようにしてくださいね。
【速報】NHK「所さん!大変ですよ」で身長サプリメントの特集が!
NHK総合の人気バラエティ番組「所さん!大変ですよ」2017年7月20日(木)放送分で、身長サプリメントをはじめとする子供向けのサプリメント特集が放送されました。放送タイトルは「なぜか女性に話題!?不思議なサプリメント」で、サプリメントの効果に疑いを持っている所ジョージさんの目の前に様々なサプリメントが登場。
まだまだ効果に疑問を持っている人が多い身長サプリメントの気になる効果とは?カラダアルファを飲ませている親御さんのインタビューもあります。
【追記】→番組の放送内容まとめ。
>>子供の身長を伸ばすには、普段の食事+サプリメントという考え方が大事!<<
小学生・中学生・高校生が普段の食事で摂取できない栄養素をしっかり配合!他のサプリメントとは摂取できる栄養素の量がぜんぜん違う!
